映画『アニー・ホール』

アニー・ホール [Blu-ray]

 とてもよかった。少し前に観ようとしたときは、序盤で寝てしまって、最後まで観ずにそのまま返してしまったんだけど、今回は全然眠くならなかったし、観てよかったと思った。でもウディ・アレン作品だと、『カフェ・ソサエティ』の方が好きかな。

映画『地獄の黙示録』

地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

 おもしろかったけど、長すぎる。特別完全版(?)を観たんだけど、ちょっと長い。でも、おもしろいから退屈したわけではなかった。藤原帰一著『デモクラシーの帝国 アメリカ・帝国・現代世界』でも触れられていた映画。最後の水牛に対する残虐行為、あれだけはダメだ。

 

 この映画に直接は関係ないけど、そのうち動物について書いておきたい。

映画『カフェ・ソサエティ』

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 『カフェ・ソサエティ』はとても良くて3回観た。1回目は渋谷シネパレスで、2回目と三回目はたしか有楽町のTOHOシネマズみゆき座で。でも、観たのは2回だけっだったような気もする。けどやっぱり3回だとおもうなあ……。とにかく人生ベスト級。ソフト化されたら買いたい。

 

『イラクとアメリカ』

イラクとアメリカ (岩波新書)

酒井啓子著『イラクとアメリカ』岩波書店、2002年。

 

 とても参考になったけど、少し複雑に感じるところがあったから、ほかのイラク関連の本も読んでいきたい。9.11とイラク戦争の関係がいまいちわからない。

『デモクラシーの帝国 アメリカ・帝国・現代世界』

デモクラシーの帝国―アメリカ・戦争・現代世界 (岩波新書)

藤原帰一著『デモクラシーの帝国 アメリカ・帝国・現代世界』岩波書店、2002年。

 

おもしろいし、勉強にもなった。あと、なんとなくおしゃれ。

『飢餓同盟』

飢餓同盟 (新潮文庫)

安部公房著『飢餓同盟』新潮社、2006年。

 

 1954年に大日本雄弁会講談社から出版された当時、安部公房30歳。

 新潮文庫の背表紙を水色に戻してくれ!銀色はなんか嫌だ。安部公房だから銀色でしょ、みたいなのはわかるけど、水色の方が雰囲気でると思うんだけど......あと、裏表紙の作品紹介みたいな文章、『飢餓同盟』に関しては完全にネタバレしているので、あまり読まない方がいいと思います。というか、新潮文庫の紹介文ってネタバレ多くない?

 『飢餓同盟』はなんか全体的に笑わせにきているところが多い。いままでに読んだ、『砂の女』とか『方舟さくら丸』とかも笑えるポイントは結構あったと記憶があるけど、それよりも露骨。

 たとえば、ナチスに脳の機能を開発された男が登場する場面で、

人間メーターだったのだ!

とか、「ひもじい同盟」から「飢餓同盟」に改名したことをアピールして勧誘するところでは、

今朝、ついほんの今しがた、名前が変ったばかりなんですよ。こんどは、飢餓同盟っていうんだけど、どうです、まえよりは、ずっといい感じでしょう?なにか、こう、思想的な重みあって......

 みたいな感じ。「人間メーターだったのだ!」って変なアニメかな?

 よろず屋の源さんが、作品内のどこで初めて言及されたのか見失ってしまった。気になる。

 メインの登場人物の花井太助は、発電所を建てて町の経済基盤を奪取することで、町の支配者たちに復讐してやる!みたいなことをずっと考え続ける。なんか最近読む小説、読む小説、ぜんぶ俺じゃん!って感じになってしまっていて、『飢餓同盟』もそうだった。

 安部公房の小説によくある、こっちからあっちはこう見えていたけど、あっちからこっちをみたらこうだった、みたいな視線の反転みたいなものがすごくおもしろいなあ、と思う。

 

 加藤弘一さんの『飢餓同盟』を含む安部作品に関する評論をたまたま見かけた。小説はこういうふうに読む/読めるんだなあって少し感動しました。「花井はべつにひもじい野郎(よそ者)じゃなくない?」っていう疑問点も解消された。

http://www.horagai.com/www/abe/kiga1.htm

 

 『飢餓同盟』は、ドストエフスキーの『悪霊』を下敷きにしているらしいので、そちらも読んでみたいです。

 

 『飢餓同盟』とまったく関係ないんですけど、生駒里奈さんと山田五郎さんって滑舌似てない?

『1973年のピンボール』

1973年のピンボール (講談社文庫)

村上春樹著『1973年のピンボール講談社、2004年。

 

 第83回(1980年上半期)芥川賞候補作。候補当時、村上春樹31歳。

 

 『風の歌を聴け』は夏の話だった。『1973年のピンボール』は夏の終わりからはじまる。鼠三部作の第2弾。なんか完結編は『ダンス・ダンス・ダンス』らしいですね。『羊をめぐる冒険』かと思ってた。『ダンス・ダンス・ダンス』が文庫本で上下巻なの全然知らなかったな。勝手に『風の歌を聴け』とか『1973年のピンボール』ぐらいの薄さだと思いこんでた。『羊をめぐる冒険』が上下なのは知ってたけど。この二作はまだ読んでないので、これから楽しみ。

 夏の終わり......

何も変わる事なく ひと夏が過ぎ去り

言葉通りの お別れだけ

(SUGAR BABE 「夏の終わりに」)

 『1973年のピンボール』って、なんか動物がかわいそうな表現が多いなあ。プチ・エピソードでも比喩でも。ネズミ捕りでネズミが死んだり、電話の配電盤が母犬にたとえられて、母犬が死んだら仔犬も死んで、なんとか、みたいな。こういう感じのが山のように出てくる。なんとなく嫌......べつに人間が死んだりするのは普通の感傷として受けいれられるけど、動物は嫌だな......あと、セックスに関する直接的な言及が多い。これも多少、嫌......『風の歌を聴け』は、そんなでもなかった気がする。でも、『1973年のピンボール』が最高なことにはちがいないんだけどね。

 僕はため息をついた。「死なせたくない」
 「気持ちはわかるわ」と一人が言った。「でもきっと、あなたには荷が重すぎたのよ」

 それはまるで今年の冬は雪が少ないからスキーはあきらめなさい、とでも言う時のような実にあっさりとした言い方だった。僕はあきらめてコーヒーを飲んだ。

 いま自分の人生史上いちばん、初期春樹がいい感じになってる気がしなくもない。『風の歌を聴け』を永遠に読みかえしていたから、それと『1973年のピンボール』しかまだ読んでないんだけど。だから、『羊をめぐる冒険』以降が残ってるのかあ、と思うとかなり楽しみ。いちど読んだ小説を何回も読むのが好きだから、読んだことのない小説を楽しみに思うことはそんなにないんだけど、いまはすごい楽しみ。

 ジェイって、中国に行ったことがないみたいなことを、『風の歌を聴け』で言ってた記憶があったから日本生まれかと思ってたけど、中国生まれなんですね。まあ、前作とのつながりをどう考えるかって問題はあると思いますが。もの心ついてからは行ったことがないってことかな。

 

 短編小説自体があまり得意じゃないから、とりあえず村上春樹の長編小説は出版順に全部読みたい。

  1. 風の歌を聴け
  2. 1973年のピンボール
  3. 羊をめぐる冒険
  4. 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
  5. ノルウェイの森
  6. ダンス・ダンス・ダンス
  7. 国境の南、太陽の西
  8. ねじまき鳥クロニクル
  9. スプートニクの恋人
  10. 海辺のカフカ
  11. アフターダーク
  12. 1Q84
  13. 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
  14. 騎士団長殺し

 でも、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と『騎士団長殺し』はあんまり読みたいと思わないな笑