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映画『プロメテウス』

プロメテウス (字幕版) 

 これは酷い。毎秒ツッコミどころが5個ぐらいあった。観ていてイライラする。監督向いてないからやめろ、と思ったらリドリー・スコットだった。監督というより、完全に脚本家の問題だけど。

 TSUTAYAで旧作4本400円キャンペーンみたいなのをやってたから、借りてきた。

 吹き替え版では剛力彩芽が主人公エリザベス・ショウ役の声をあてているんだけど、剛力彩芽をかなり好きな人間としてもさすがにこれはいただけなかった。はじめから剛力彩芽が吹き替えをしていると知っていれば全力で擁護するつもりで楽しめたんだろうけど、吹き替え版で観て、誰だよこれって感じで調べたら剛力彩芽でびっくり、といった感じだったので自分に素直にすることにした。もうすでにさんざんに叩かれているところに付け加える必要はなにひとつないんだけど。

 でもやっぱり剛力彩芽は最高なんだ。剛力彩芽だと思って観てたら、かわいく思えてきた。剛力彩芽叩きをいまだにやっている人は『レンタルの恋』でも観て評価を改めてください。

 人類を創り出した「エンジニア」たちを探しに宇宙の遥か彼方の地球へ似た星へ。「エンジニア」とコンタクトをとって人類の謎を解明するのが目的。この星では、「エンジニア」が創り出したっぽい「破壊兵器」(まあ、エイリアンですが)によって「エンジニア」自身が殺戮されてほとんど絶滅状態になっているのがわかった。やっとのこと「エンジニア」の生き残りをみつけたものの、彼はなぜか何千年も停止状態にあった宇宙船を発進させて地球へ人類を滅ぼしに向かおうとする。それを阻止するため、探索隊は自分たちが乗ってきた宇宙船をそれにぶつける自爆作戦が成功。で、いろいろあったけど何もわからず、探索隊のなかでただ一人生き残った主人公は、「エンジニア」たちが住む別の星へ向かう。というような感じ。「エンジニア」はムキムキになったヴォルデモートって感じの見た目。

 『エイリアン』シリーズのプレ・ストーリー的な作品なんだろうけど、マジで何も発展性がない。謎っぽいものが示されたっぽい。ぽいとしか言えない。ちゃんと把握しておかなくちゃいけない謎と、登場人物たちの単なるマヌケ行動との区別がつきにくくて混乱する。探索隊のクルーたちは、一応、地質学とか考古学とか生物学とかの博士で専門家なんだけど、本当に一々が馬鹿すぎる。素人でもそんなことしねえよ!っていうのがめっちゃ多い。ネットを検索すればそういう気になるところを指摘したサイトが無限に出てくるわけですけども、自分がどう思ったのかを記録するために、屋上屋を架し、適当に思い出せるなかで何個か例を挙げると

 地球の大気の構成成分とほとんど一緒で宇宙服のヘルメットとっても呼吸できるじゃん!→ほんとにヘルメットとって案の定、感染症にかかって死亡。

 うわ〜地球外生物だ!→接近して触ろうとしたら襲われて死亡(ちなみに生物学者)。

砂嵐のせいで仲間二人が、外というか危険地域に取り残される。宇宙服のカメラで辺りの様子と位置情報がリアルタイムにわかるにもかかわらず、宇宙船の乗組員たちはほとんど見守らない。

 宇宙船内でクルーの情報共有がゼロ。たとえば、感染症に罹っている可能性のある主人公を隔離しようとするも、主人公逃走。その後、主人公何事もなかったかのように別のクルーに受け入れられている。また、宇宙船にヤバいやつが侵入しようとして応戦するも、ほかのクルーたち興味なし。

などなど、無限に疑問点がある。個人的に気になったのは、シャーリーズ・セロン演じる探索隊の監督役メレディス・ヴィッカーズが人間かアンドロイドか最後まで謎だったこと。仲間からも「あんた、ロボットか?」と尋ねられ、メレディスが「あとで私の部屋に来て」と答えたから、セックス系でどっちかわかるのねと待っていると、この流れ完全放置。なんじゃそりゃ!

 この作品のテーマとかはとってもおもしろそうなのに、ディテールが気持ちわるすぎてあまり楽しめなかった。

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 続編『エイリアン:コヴナント』は今年5月にアメリカで公開されるらしいです。