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映画『時をかける少女』

時をかける少女

  1983年の大林宣彦監督による、原田知世主演のバージョン。原田知世は当時15歳。私的にはかなり好きな映画。あまりにも有名な作品だし、大林宣彦だし、原田知世だしで、めちゃくちゃ権威のある映画かと思って、まわりの知人たちに観てもらったら、かなりの不評で、結構ビックリした。演技が下手すぎる、話の筋が出鱈目すぎ、途中で笑わせにきてる、などなど。まあ、完全にそうだと思いますよ、私も。でも、それを超えるものがあるわけじゃないですか。胸に迫るものがあるわけじゃないですか。その欠点が、あきらかに、ひとつの調和をもたらしている。間違いなく、記憶に焼き付いて、これからさきの人生の折々で、何度となくフラッシュバックしたり反芻したりするような映画なんですよ。あ、これ『時をかける少女』じゃん!みたいな。演技下手だと思うけど、ほかの80年代の日本映画観たら、だいたいみんなこんな感じのしゃべり方だし、80年代の日本人はリアルでもこういうふうに話してたんじゃないかな、と思わなくもないです。でも、そんなことはどうでもいいではありませんか。原田知世がかわいいのだから。しかし、性的過ぎなくもないですけどね。撮り方が、完璧にいやらしいですよね、いちいちが。思春期の少女の性的な戸惑いみたいなものがテーマらしく思えたので、当たり前かもしれませんが。あまりにも有名なエンドロールの、原田知世が「時をかける少女」を歌うところ。最高です。もうそれだけで最高なんです。いいんです、それで。